研修とかで耳にするけど「スーパービジョン」と聞くとなんだか難しいね。どうしたらいいのかな?
この記事のまとめ 研修とかで耳にする「スーパービジョン」と聞くとなんだか難しいのではと思っている方が多いのでは?
実はそうではありません。
ここでは、実務者にとってのスーパービジョンについて少し柔らかく、とらえていきましょう。
記事の内容
- 【導入】現場からのいろんな声
- 【基礎】日々の業務を振り返ってみる
- 【まとめ】よりよいスーパービジョンの展開に必要なこと
記事の信頼性
医療・高齢・地域福祉でソーシャルワーカーとして、対人援助職20年になります。現職は、地域福祉機関で管理者をしています。
社会福祉士養成校等で、社会福祉士等の養成に関わって8年。
有資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、公認心理師。
現場からのいろんな声
今、私は地域福祉でソーシャルワーカーとして活動を行っている。
在宅介護での仕事をしていると、いろんな声を聞く機会がある。
- 「新人ケアマネを指導してるけど、すぐに辞めてしまう。」
- 「ホント続かないのよね。」
- 「どんな風に指導したらよいか分からない。」
- 「もうすでに、日々の業務がありながら、既に試行錯誤して実践しているし、時間をとるのがこれ以上難しい。」
などなど、
ケアマネジャーは法定研修はもとより法定外研修もたくさん用意されている。
人材育成についてのスーパービジョンについては、講義の中で必ず触れられている。
- ケアマネジャー「言葉では聞くんだけれど・・・、」
- 社会福祉士「学校ではそれなりに勉強したけど・・・、実践の中ではちょっと」
いずれにしても、ホンネのところは、実践の中で「じゃどうしたら?」という所でみんな悩んでいる。
解決策としては、研修の中でも触れられる「スーパービジョン」を行おうという話になるわけだけど、なかなかこのスーパービジョンなるものも、難しそうだ。
日々のケースワーク・ケアマネジメントを振り返ってみる
そこで少し考えてみたい。
「対人援助職であるソーシャルワーカーは、認知機能が低下しているクライエントに、混乱するぐらいのたくさんの情報を提供はしない。」
対人援助の専門家であるソーシャルワーカーやケアマネジャーは、アセスメントを行って、必要な支援は何かを常に模索して、クライエント支援を行っている。
このプロセスを人材育成に応用しているのが、「スーパービジョン」だ。
はっきり言ってしまえば、対人援助職のプロであれば、スーパービジョンはそんなに難しくない。
「私スーパービジョンなんてできない。」と言われる方もいる。
日々の実践はケースワークやケアマネジメントなので、人を支援する技術は実践しているわけです。
知らず知らずにスーパービジョンっぽいことを行っているものです。
よりよいスーパービジョンの展開に必要なこと
スーパービジョンは対人援助職者(スーパーバイジー)が指導者(スーパーバイザー)から教育を受ける過程なので、両方が理解しないといけない。
一方だけが理解していてはダメ。もっと言えば、職場のみんなが理解していることが大切。
なので、この一見難しそうな「スーパービジョン」を少し柔らかくとらえて、いかに日々の実践に組み込んでいけるかが大切になるので、その方法を解説していきたい。