地域包括支援センターでのACPの取り組み①

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地域福祉と包括的支援体制
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記事の信頼性

医療・高齢・地域福祉でソーシャルワーカーとして、対人援助職20年以上。現職は、地域福祉機関で管理者をしています。
社会福祉士養成校等で、社会福祉士等の養成に関わって約10年。
有資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、公認心理師。

先日、ACPの取り組みについて医師会主催(市委託)のパネラーとして発表する機会があったので、覚書をしておこうと思う。

地域包括支援センターでのACPの取り組みについては、圏域住民への啓発活動個別地域ケア会議がありますので、ここでは住民への啓発活動を簡単に紹介したいと思います。

圏域住民へのACP啓発活動、アウトプットを主眼に

まずACPの住民への啓発活動については、包括においても市の取り組みの重点項目になっていまして、包括も数カ所ありますので、それぞれが知恵を出して色んな工夫をしています。

また、市はエンディングノートや人生会議のリーフを作成しています。自治会や老人会にてACPについて、包括は小さい居場所から草の根的に話をしてきています。

実際に、市が発行する人生会議パンフレットを手にもって開いて書くこと、そして自分が自分のことを話すことに主眼を置きました。ACPの理解といった一般的な講義形式でのインプットも大切ですが、人生会議は最終本人さんたちに「何が大切なのか」といったアウトプットしてもらうわけですから、そのことを念頭に実施しました。
「家族と一緒に参加型」の人生会議の勉強会を圏域の市民向けに実施しました。

ACP勉強会へ参加したとある夫婦の感想は、

参加者は親子だったりご夫婦だったりしましたが、ある夫婦は、「自分の大事にしていることを急に話してくださいと言われても、なかなか話しづらい・・・」とおっしゃっていました。「えー。大切にしているもの?」という返答で即答できない様子でした。
意思決定支援では、ご本人さんたちの意思を表明するために、その意思を形成してもらう準備が必要ですが、ACPについてもその準備が必要になる。そんな当たり前のことに気づかされました。

ACPにとって重要になる意思形成への準備時間

その後のワークで奥様と話していくと「家や周辺などゴミを片付ける」のを日々取り組んでおられたことが次第にわかってきました。

「身辺を綺麗に整えること」がご本人の大切にしてきたことだったわけですが、こういった振り返り作業、意思形成への「準備時間」が大切になるんだと改めて地域の方々から教えていただいて、ACPの住民啓発といってもその難しさを痛感しているところです。

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