ソーシャルワーカーのためのおすすめ書籍 ~きっと役立つ書籍編~

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ソーシャルワーカーとして読むべき本はなんだろう?

頑張っておられる現任者や、これから社会福祉士・精神保健福祉士を取得して、ソーシャルワーカーを目指したい方は、こんな疑問が必ずあると思います。

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記事の信頼性

医療・高齢・地域福祉でソーシャルワーカーとして、対人援助職20年以上。現職は、地域福祉機関で管理者をしています。
社会福祉士養成校等で、社会福祉士等の養成に関わって約10年。
有資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、公認心理師。


そんな私が、自信(独断と偏見)をもって、現任のソーシャルワーカーにとってのおすすめのきっとあなたの役に立つ書籍をここでは紹介したいと思います。

あなたのソーシャルワーク実践に役立つ書籍

福祉の思想

障害福祉の父と言われる糸賀一雄氏の書籍です。
西日本で最初の重症心身障害児施設「びわこ学園」を設立し、「この子らを世の光に」の言葉がとても有名ですね。
市の支援員養成講座の人権の一コマを講義する際、読んだ本です。
昭和43年に書かれた書籍ですので、その時代背景も知ることができましたし、戦後、権利思想がどのように醸成されてきたのかの考察が大変興味深かったです。
取り上げるのは、以下の一文です。

主権在民の民主主義の思想が国民生活のなかに定着したのは、それを受け入れるだけの素地があったからだと見なければなるまい。

戦後突然、憲法に生存権や基本的人権が明記されたわけではない。というのが糸賀氏の主張です。
人権を考える上で、実践家でもあった糸賀氏に学ぶことが多くありました。
より、人権を学びたい方にお勧めのロングセラーになります。

福祉の思想 (NHKブックス)
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子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁 (角川新書)

私は、地元のソーシャルワークの研修会で濱島先生とふうせんの会の当事者の方のお話を聞く機会がありました。その中で、大変印象深かったのは、「見えづらい」というそのヤングケアラーの実態です。また、当事者の方も、感情的のサポートを含めて「大変だけど・家族のこと」といった複雑な思いを抱いていることが伝わってきました。

事後的な現在のケースワークではこの問題には立ち向かえないのではないだろうか・・・。私は講義のあと、そんな風にも思いました。全体的に“あたたかさ”を感じた研修会。そんな当事者とともにある同氏がまとめたヤングケアラーについて、その現状を伝えてくれる貴重な書籍だと思います。

子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁 (角川新書)
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現代思想入門 (講談社現代新書)

とある研修に参加(その後の懇話会にて)したときに、講師の先生が「これを読んだらいいよ」と言っていた書籍。いつもだったら手にとらない本だと思うけど、ちょっと踏み出して読み進めると・・・、これはとても分かりやすい。分かりにくいことを分かりやすい言葉で解説してくれているので、まず読み進められることが大きな特徴
私は福祉職対人援助職であるから、例えば「人が自由に生きることの困難について語っている思想」とか言われてしまうと、まさにこの思想は福祉的なんじゃないかと捉えてしまったし、「グレーゾーンにこそ人生のリアリティがある」という指摘は、答えがないこの対人援助職の救いでもある。
主流派の世界のなかで主流派のやり方に合わせて生きていくことが前提になっている。ここに注意するべきです。」という視点は、障害福祉などのマイノリティについて、新たな見方を授けてくれました。
久し振りに読むのがわくわくした。そんな書籍です!!

現代思想入門 (講談社現代新書)
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心の傷を癒すということ

阪神・淡路大震災直後より、精神科として様々な活動に尽力された安医師の書籍です。震災直後から、その後の様子まで彼の見てきた景色が綴られています。

とくに精神医学には難しい理論が多く、理論が実践を妨げることもある。理論をこねまわすより、とにかく患者さんの心の傷という、もっと「リアル」な出来事に対処していくべきだろう。

この一節からだけでも、彼の患者への切実な願いが響いてきます。大きな災害に備える今こそ読み通したい書籍だと思います。また「災害と地域社会」の節では、社会的にどう対処していくかを示唆し、ソーシャルワーカーにとって大切な事柄を提示しています。

こころの処方箋

河合隼雄氏のベストセラーです。いろんなところでも紹介されている名著です。55個の短いお話が掲載されています。その中で、私がソーシャルワーカーとして、とても興味深いお話を挙げると、

人間理解は命がけの仕事である

心のなかの勝負は51対49のことが多い

でしょうか。ほかももちろん面白いです。

書籍を通じて、対人援助職としての必要な姿勢心構えを学ぶことができますね!

聞く技術 聞いてもらう技術

カウンセラー東畑氏の書籍です。専門職としては、聞くより「聴く」が大切と学んできました。書籍の中では、「聞く」が大切で難しい。筆者のそういった「日常」向けといった切り口で、大変分かりやすく技術について説明をしています。

苦しい気持ちを預かってもらえると、僕らの心にはスペースができます。

ここで述べられるさまざまなことは、ソーシャルワーカーにとってももちろん、日ごろの臨床に役立てることができます。

医学知識の向上に

看護のための精神医学

表題は看護のためとなっていますが、内容は対人援助職へのメッセージになっています。
コメディカルや福祉職であるソーシャルワーカーにとっても、大変参考になる書籍です。
かんたんな言葉で説明されているため、わかりやすく以下のように読み物のようです。

精神科医療を<こころ>の病気だという際の最大の副作用は、家族や隣人、時に本人までも「こころがけが悪いからなった病気である」と考えることである。これは有害な誤解である。

こういった文体の合間合間には、筆者の人柄が垣間見れ、すらすらと読み進めることができました。
そいった柔らかさもありながら、精神医学について伝えたい内容はしっかりと記載されています。
例えば、睡眠と覚醒では

「眠気がいったん来て去ったら、去り行く眠りの波を追いかけずに次の波を待つと良い。」

など、現場で困っているクライエントに大変役に立つものばかりでした。

看護のための精神医学 第2版
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高次脳機能障害ポケットマニュアル 第3版

高次脳機能障害をとりまく進歩と変容に伴い最新情報を盛り込んだ改訂第3版になります。
高次脳機能障害の理解からリハビリテーションのノウハウを丁寧に紹介されています。
そして、豊富な図表が良いですね。
大変コンパクトで、リハビリテーション病院勤務の時は、よく読み返していました。
学術的(専門家にとっての)高次脳機能障害と行政的(支援対策としての)高次脳機能障害があることに注意したい。
大変良書になりますので、これ一冊あればかなり重宝すること間違いなしです。

高次脳機能障害ポケットマニュアル 第3版
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制度知識の向上に

新訂第五版 身体障害認定基準及び認定要領: 解釈と運用

身体障害認定における「認定基準」・「認定要領」・「疑義解釈」などの関係通知を、障害種別ごとに整理・編集されている良書。
福祉の専門家であるソーシャルワーカーにとっては欠かすことのできない本と言えるでしょう。
「医療の出口が福祉の入り口」この書籍を通じて、福祉に繋げていく。大切な書籍になります。
診断書の記載例なども具体的に記されていて、わかりやすいですね。必携本です!

新訂第五版 身体障害認定基準及び認定要領: 解釈と運用
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中央法規出版

診断書を作成される医師のための障害年金と診断書――障害基礎年金・障害厚生年金

本書の特徴は、やはり記載例が多く掲載されている点でしょうね。
実際の診断書の記載例を全部で16例掲載されています。例を見るだけでも良い学びになります。
また、この本から障害年金基本的なことから応用的な点までいろんなことが学べます。以下のコラムもこの書籍から学びえたものをまとめています。参考にしてください。

障害年金と診断書 令和4年7月版
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